はいさい!はーたんです!(^-^)/
黒い服の女の続きです・・・・
僕は黒い服の女に話しかけられ動けなくなりました。
黒い服の女『ねー見えてるよね。』
僕は、怖くて泣きそうになりました。
その時、家から母の怒号が飛んできました。
母『何にしてんの!?早く家に入りなさい!!!』
その瞬間、動けるようになり僕は、無我夢中で家に戻りました。
僕が家に入ると、入れ違いで母が表に飛び出し大量の塩を庭に撒きました。
何故か御座にいるおじーたちには見えてないように宴会は続いていました。
母が『勝手に家に入ってくんじゃないわよ!出て行けー!%¥$★●☆◎□※§』
最初の言葉はわかりましたが、方言が強く最後は分かりませんでしたが、母の怒鳴り声は子どもだけでなく幽霊にも効果的なことが判明しました。
その後におばーがやって来て、手には鉈を持ち振り回してました。
おばーが『2度と来るな!!』と叫ぶと暗闇から赤い大きな手が出て来た。
すると、黒い服の女の腰に細い縄が縛りつけられていて赤い大きな手がそれを引っ張り女は『嫌だー!!』と言って暗闇に消えていきました。
僕は、泣きじゃくりながら母とおばーの元に駆け寄った。
おばー『よく頑張った。悪いものはおばーたちが追い払ったから大丈夫だよ。明日ユタにお払いしてもらおうね。』
静かな口調で言われた。何故かとても安心できました。
ユタとは簡単に言うと民間の霊媒師のようなものです。
母『全く、うちに来るなんて正月そうそう嫌な感じだよ。』
母はまだ怒っているようでした。
翌日、おばーは信頼しているユタを呼び家でお祓いをしてもらいました。
ユタ『あれは海に身投げした女だね。』
おばー『マジムンさー。』
ユタ『誰かに付いてこないとこの家には入れないはずよー。誰に付いてたかねー。』
僕『鰹おじさんだよ。。。』
ユタは驚いた顔をしたが、じっと僕を見つめた。
ユタ『あんたは見たの?おじさんについてるところ。』
母もおばーも顔が暗くなるのが分かりました。
母『あんたはもう外に行ってなさい。ユタのおばさんに挨拶して行くのよ。』
母は剣幕で僕に言いつけました。
その後、30分ほどしてユタは帰って行きました。
部屋中に線香の独特な匂いが漂ってました。
その後、時は流れて僕は関東に引っ越し生活をしてました。
高校生くらいに鰹おじさんは漁の最中に事故で亡くなりました。
おじさんのお葬式があり、母と飛行機で沖縄に行く途中に飛行機で母にあのお正月の出来事について話しました。
母『まぁ、あんたも高校生だし話しておこうか。あの黒い服を着た女の幽霊は実は鰹おじさんの昔の彼女だったのよ。
でも、すごく嫉妬心が強くて、おじさんと喧嘩したり挙げ句の果てに海に飛び込んで自殺したの。
いろんなユタに払わせていたけど、おじさんて優しいでしょ?だから、心の隙に入ってとりつくみたいなの。おじさんには断ち切れって言うけど、きっとおじさんもまだ未練があるんじゃないかな。
あの幽霊に縄があったでしょ?自殺した人はね、体のどこかに縄があるのよ。首吊りは首に縄が括ってあるし、飛び降りとかは胴体に。手首切って死ぬ人は手首に縄があるんだっておばーから昔、聞いたことがある。
縄に繋がれるとあの世に行けず、ずっとこの世にとどまるんだって。縄の元は鬼が持っていて逃がさないみたいよ。ずっと罰を与えるんだって。』
母は淡々と僕に話しました。
おじさんのお葬式は簡素なもので、身内も居ないため式は近所の人たちだけで行われました。
おじさんはほんとに事故で亡くなったのか。自殺なのかは今でも分かりません。
僕は今でも鰹おじさんのことはたまに思い出します。
みなさんも縄が括ってある人をみたら注意してくださいね。
★☆★☆★☆★おわり★☆★☆★☆★☆★