はいさーい!!はーたんです!



少年との思い出~最終回~なんですが、数ヶ月の間に治療を頑張りましたが、彼の病状が快方に向かわないため、さらなる専門的な治療ができる病院に転院することになりました。








彼には転院する数日前に伝えることになりました。










少年のお母さんからは、『彼もここにも慣れてきて、ここが好きみたいです。別の病院に移ったらまた、心を塞いじゃうんじゃないかと心配です。できたらここで治療を続けていきたいんですけどね。』と心配されていました。





しかし、少年のことを思うと転院して治療するのがベストとなりました。







転院を知らされた後に少年の部屋を訪れました。ベッドで、横になりDVDを観てました。




少年『はーたんくんも、僕が嫌いなの?いつも言うこと聞かないから、ここを追い出すんでしょ?先生もお母さんもはーたんくんも大嫌いだ!!出ていけ!!』





と、少年は泣きながら精一杯の声を出して訴えてくれました。
痩せ細った身体から出せる精一杯の声は、痛々しくはーたんに突き刺さりました。








はーたん『○○くん。はーたんが○○くんのこと嫌いって言ったことある?病院を追い出したいって言ったことある?○○くんは、はーたんのことが嫌い?はーたんは、○○くんのこと大好きだよ。○○くんに元気になってもらいたいから、違う病院でバイ菌をやっつけてきて、欲しいんだよね。元気になったら野球やろうよ!!』








少年『うん。ごめんね。』






そのあと、少年と部屋でキャッチボールをしました。体力があまり残ってなかったため3往復しかできなかったけど、彼はすごく嬉しそうでした。








転院する前日のことです。
少年の受け持ちをしていました。



少年『はーたんくんの夢ってなに?』と、突然聞かれました。





はーたん『うーん。お金持ちになることかなー。でも、1番は○○くんが元気になって一緒に野球チームをつくることかな。』って伝えました。




少年『そっか。じゃあ、早く元気になりたいな。』



はーたん『大丈夫だよ!ちゃんと先生やお母さんの言うこと守ってるじゃん。○○くんの夢はなに?』










少年『僕の夢は・・・・』









これを聞いたときに、はーたんはジーンときちゃいました。お母さんは泣くのを我慢してました。









夕方にある提案を医師と看護師長にお願いしましたが、医者は承諾してくれましたが、師長からは『1番なにが大事か考えて。血圧の薬や出血しやすいのよ。もしものことがあったらどうするの?このまま、安静にして転院を待ちましょう。』と反対されました。






師長さんの言うことも、すごく分かりますが、はーたんが尊敬していた主任が力添えしてくれて、『師長さん○○くんの夢を少しだけ叶えてあげてください。それができるのは今は、はーたんしかできませんから。』と言ってくれました。






主任の言葉がとても嬉しかったです。また、主任から『私はあなたの考えが○○くんにとっての最適な看護だと思う。ベッドで安静に寝かすことだけが看護じゃないわ。』と言ってくれたことが、今でも忘れられません。






事前にお母さんに説明して、夕方に実行しました。

お母さん『あの子には、父親がいないためやってもらったことがありません。私も体力的にできないので。すみません。ご迷惑をおかけして。でも、すごく嬉しいです。』








お母さんにも承諾を得て夕方に実行しました!!







                                 それは






院内を肩車してお散歩すること。たくさん点滴の機械を付けていたので、もう一人スタッフに点滴の機械を押してもらいながら30分くらいお散歩しました。彼は数ヶ月ぶりに部屋の外で過ごすことができました。






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イメージ画像です。



少年は最初は怖がっていましたが、『はーたんくん高いよ!みんなを見下ろせる!僕が1番身長が高いよ!すごい!すごい!』と、初めて彼から、こんなキラキラした声を聞きましたw








そして、彼は数日後に転院しました。


数ヶ月後に、病院宛にお母さんから手紙が届き看護師長からはーたんに手渡されました。中には、手紙と数枚の少年と一緒撮影した写真が同封されてました。手紙はお母さんからでした。
転院して治療をしていましたが、重症な感染症にかかり、少年は天国に旅立ちました。


転院先の病院でも、肩車をしてくれていたことや野球チームを作ることを嬉しそうに話していたそうです。








少年の夢は『僕は大人になりたい。』でした。











少しでも、彼に大人の目線の高さを見せてあげたくて肩車をしました。












とてもやんちゃで素直な少年。
そして、そばで懸命に彼に愛情をそそいでいた母の姿。今でも少年と関われたことは忘れません。





はーたんがいつか親になったら肩車をしてあげたいな。







おわり流れ星流れ星流れ星流れ星流れ星流れ星