こんばんは!たかです!


今日は久々に読書感想をー!


ユヴァル・ノア・ハラリさんの『ホモ・デウス』


ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来










前作『サピエンス全史』では人類の誕生から現代までを斬新な考えで説明されていましたが、本作はその後の未来の可能性について触れられています


サピエンス全史は世界的なベストセラーになり、たくさんの著名人たちに絶賛されていました


サピエンス全史を読んだ時、自分の中で新しい人間の見方が生まれ頭の中が革命状態になってものすごい興奮したの覚えてます!


すみません、何が言いたいのかわかりませんがそれほど衝撃でした笑


同時に著者知見の広さと深さにも感服致しました


やっと最新作のホモデウスが刊行され、発売日と同時に読み進めたのですが



今回は前作と違ってサクサク読めませんでした・・・



読めないというより読みたくないという思いが正直なところです



面白くないのではなく、今まで自分が信じていたものが崩壊してしまい、その先にある未来が恐ろしく思えたからです



作中で現代の世界で最も崇拝されている宗教は人間至上主義と著者は述べています


サピエンスが人間の生命、自由を最も崇高なものとし、多くの人が信じるようになったのはそれが正義だからではなく、それが社会のシステムの中で最も効率的だったから


そして、科学の発展は今後人間至上主義に終焉をもたらし、新たに人々はデータを信仰するようになる


さらに、知識と意識が分離し、知識のみを発展させたAI、または自身をアップグレードした進化した人類が世界を統べる時、人類そのもの存在意義が失われ人類はその役割を終える


理解しきれてないところもあり、間違ってるかもしれないのですが、以上のような未来の可能性を著者は示されました


著者も言っていますが、これは予言ではなく可能性の話です



でも確かに周りをみてみるとその兆しはいくつもあるように思えます



読み終えてふと連想したのが『ザ・サークル』という映画



エマ・ワトソン演じる主人公がFacebookがモデルの会社で24時間自分の生活を晒していき・・・という内容だったのですが、


ネタバレすると


最後、プライバシーが失われることに疑問をもった主人公が、会社そのものを否定すると思いきや経営者たちに経営者自身も自分のデータを公開させるよう約束させ結末を迎えました



みたときは、結局管理社会になるのか・・・といまいちすっきりしませんでした


人間の権利という視点に立てば、過度に管理された社会は悪だからです



だけどこのデータ教に基づけば主人公の行動は正義でした


プライバシーを犠牲にしてでもデータを自由にすることでよりよい未来が拓けると信じる思想では、主人公の行動は自分たちのデータを非公開にしデータの自由を妨げる経営者を懲らしめる称賛に値するものです


そして、実際にこのように考えている人たちもいるようです


作中でいう新しい革命的な宗教は、いまもその片鱗をみせつつあるのか・・・と、ぞっとしました


だけど、やっぱりぼくは一人一人が尊いと考えられる世界であってほしいと思います


強者の理論と優生論が支配する社会で、持たざる人たちがどのような扱いを受けるのか想像すると、とても悲しいです


時代の流れは早くなったり遅くなったりするとこはあっても、止まったり戻ったりすることはないのかもしれません


そうならば、エゴだけど少しでも現代の世界が大切にしてきた価値観をつぎの世代に受け継ぐ道を選んでほしいと思います



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