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前編はコチラから↓

「初めてのカミングアウト ~前編~」





僕の番が来きた



「最近どお?好きな人いるんだったっけ?」



「バイト先の人気になるって言ってたけど何か進展あった?」



いつもならすぐ返せるのに、その日は歯切れが悪くすぐき返答できなかった。



Kちゃんは何か察したように、ちょっとニヤリとしたような表情になって僕に言った




「やっぱりかんちゃんってゲイなん?」




一瞬時が止まった




ような気がした。




心臓が脈打つのを感じた。



よくぞ聴いてくれた、という気持ちと



そんなこと聞かないでくれ!という気持ち



アンビバレンツな感情に僕は揺れた。



僕は何も言えなかった



もうその時点で半ば答えてるようなものだが



Kちゃんはじゃぁみんなで別の話題話してるから決心できたら言って、とみんなと話し始めた。



言ってしまいたい




でも怖い




何が?




嫌われるかもしれないこと?



いや、違う



きっと、怖いのはゲイである自分を普通の社会の住人たちに打ち明けて、人と自分は違うんだということを認めることが怖い



隠していれば、例え偽りでも普通の人間として生きていける



劣等感をもつことなく生きていける



でも



もう疲れた



ほんとの自分をありのままだして




友だちと話したり遊んだりしたい




最初から答えは決まっていたのだと思う




「そろそろいい?」



話題が一区切りついたのか、きょんちゃんが僕に向き直って言った



「かんちゃんはゲイなの?」



みんなが見守る中、僕は



黙って首を縦に振った



一瞬の沈黙



そして



「やっぱそうなんだ!」



「早く言ってくれればよかったのに!」



「なんか嬉しい!」



だれも僕を否定したり、ひやかしたりしなかった



心が軽くなるのを感じた



何かが体から抜けたような気がした



そのあと、生まれて初めてノンケの人たちと好きな男のタイプとか、好きな芸能人とか、大学の中だったら誰が好きかとか



そういう話をした。



死ぬほど憧れていたものはあっさり手に入った



それはあまりにも簡単で、あまりにも難しいこと。



たぶん人生で1番緊張した瞬間だったと思う。




その夜、Kちゃんからメールがきた



「今日は無理やりカムアさせたみたいでごめんね!でも同じ人がゼミにいてよかった!これからもっといろいろ話そう!」



あれから9年



Kちゃんとは大学を卒業してから疎遠になってしまったけど



僕の結婚式にパートナーときてくれた



Kちゃんは僕の人生に大きな影響と転機をくれた人のひとりだ。



あの時、Kちゃんが背中を押してくれなかったら僕は今も1人、ゲイである自分を抱えて苦しんでいたかもしれない。



Kちゃんからはほんとに色んなことを教わった。



カミングアウトが正しい選択とは言えない。



一人一人、価値観や生きてきた背景が違うのだから、その人にとって何がベストかはみんな違う



自分がいいたいと思う時に言えばいいんだと思う



隠している間、孤独に苦しむかもしれないけど、その時間はきっと未来の糧になる



大丈夫



あなたは1人じゃないよ





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